10月5日、ウレシカさんでのトークイベントに潜入してきました。
今回のお話を聞いて、
自分なりに考えたことをまとめておこうと思います。

南部先生、とりごえさん、どいさんのお言葉を引用することがありますが
うろ覚えなので、一語一句ご本人の意思を反映させている自信がないし
私なりの解釈が入ってしまって覚えていることもあると思います。
そのことは、あらかじめご了承ください。
(また、ご指摘があればぜひ教えてください。)

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今回のお話で一番心に残っているのは、南部先生の
「幸せになりたいから動物を飼うという考えは違うと思う
 動物を飼っても幸せになれるわけではない」
という言葉です。

この言葉だけでは異論があると思います。
私も飼っている動物のおかげで与えられた幸せがたくさんあるので。
そうではなくて、動物を飼おうという発端が
「癒されたい。幸せな気持ちになりたい」気持ちで
占められているのは違うのではないか。と私は解釈しました。

例えば、疲れきっている人が、癒しを求めて動物を飼う。
悲しくて気持ちがどん底の人が支えとして動物を飼う。
長く一緒に暮らしていれば、
動物が気持ちの穴埋めをしてくれることはたくさんあると思いますが、
新しく家族に迎え入れられたばかりの動物は不安でいっぱいなはずです。
そうやって気持ちが不安定な人のところにいくことは
動物の不安をさらに大きくさせてしまいますよね。
それに、布団から起き上がれないくらい疲れていても
動物の具合が悪くなって病院に連れて行かなければならないこともあるし
布団の上で吐いて、大掃除を始めなければならないことだってあります。

動物に幸せを求めてはいけない。という言葉は
動物と暮らす上でとても根っこにあるものだなぁと思いました。
動物と暮らせることはとても幸せなことですが、
そればっかりではないことはもっとしっかりと広まらなければならないですね。
お三方とも口を揃えて「楽に飼える動物などいない」とおっしゃっていました。

それと同時に、
動物を飼うことで必ず幸せになるわけではないけれど、
動物の一生をきちんと看取ることで、人間が成長することは確実だ。
ともおっしゃっていました。

私は、初めて飼った犬に関しては後悔いっぱいで見送りました。
その犬に対して、申し訳ない気持ちでいっぱいだけれど
一緒に病気と闘った数ヶ月が、自分を成長させてくれました。
ある意味あの子は被害者かもしれないけれど
うちにきてくれたことをとても感謝しているし、
私はずっとあの犬のことを忘れないです。

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「猫が好き」「動物が好き」と声高に主張することについて。
そうすることで、動物をとりまく問題に関心を持ってもらいたい気持ちがあります。
そのことについて、弊害もあると南部先生が指摘していらっしゃいました。

動物好きが多い=商売になる

商売が発生することで、むしろ動物の犠牲者を増やしている可能性もある
というお話です。
なるほどなぁと思いました。
だからどうしたらいいという結論はそこでは出なかったので
個々で考えるしかない問題です。
私はどうしたいのか、まだわかりません。
今まで通り、動物の雑貨を作って販売することは続けたい。
動物が好きな人がもっと増えたらいいと思う気持ちも変わらない。
これからは、ただ「動物が好き」じゃなく
「動物についてもっと知りたい!」という好きを増やしたいです。
さらに理想は、動物の最善を考えて、動物を商売にする企業が増えることなのですが。

動物に優しい商売といっても、
やはり生体販売は動物に最良の環境を整えて運営すれば、
商売として成り立たないことは事実のようです。
生体販売をするペットショップは、無理がある。
もっともっと高額で販売すれば商売として成り立つのでしょうけれど
そうなったら今度は買う人がいなくなって、また成り立たないでしょうし。

アメリカでは生体販売をするペットショップはないようです。
少なくとも、南部先生がアメリカの動物病院に勤務されていたときには見かけなかったと。
やはり、商売として成り立たないから存在できない。
その代わりをシェルターがになっています。
シェルターから生きもの迎え入れるということがステイタスになっている。
大統領も、シェルターからペットを譲り受けたそうですし、
万が一ペットショップから買ったなんて事実があれば、世間からの批判で大統領に選ばれないかも
というお話もしてくださいました。

アメリカでは、動物を飼いたかったらシェルターに行くことが常識。
シェルターは、行政からの資金や寄付金で成り立っているようです。
街なかで動物を拾ったときには、シェルターに届ければいい。
それが当然。それが常識。
とてもうらやましいです。
日本は、拾った動物は、拾った本人の責任という認識が一般的なように思います。
だから、責任が取れないなら拾うべきじゃない、という認識。

イギリスでも生体販売するペットショップはないらしく、
アメリカとはまた違う仕組みで動物が保護されている。

今まで、ペットショップでの生体販売について明らかな立場をとれずにいましたが
ペットショップやホームセンターなどでの生体販売はなくしたいと思いました。
だけど、どうしたらいいのかわからなくてその手本が欲しい。
お話を聞いてわかったことは、
国ごとにあった仕組みをみんなで考えていかなければいけないということです。
日本は、どんな形が合っているのでしょうか。
これからも、もっといろいろな話を聞いたり見たりして
私なりにアイディアが出せるようになりたいです。
もし、動物にとって最良の環境を整えた状態で生体販売を実現しているという
お店や企業があるなら、それについてはぜひ知りたいと思っています。

現状は、生体販売が商売としては儲からなくて
これだけたくさんのペットショップがあることは異常であるという事実を
なるべくたくさんの人たちに伝えていく活動を続けていきたいと思いました。

先生たちが、理想だよね、と話してくださったのは
動物と暮らしたいと思ったら、その旨を動物病院や周りの人に伝え
縁を待つことだそうです。
待つといっても、アンテナを張りめぐらせながらだと思いますが。
本当に飼いたいと思っていれば、近いうちに縁が巡ってくるはずだと。
その待っている時間は、その動物についての知識を増やしておくことに使います。


その他にも、楽しくためになるお話をとにかく盛りだくさん聞かせていただきました。

とりごえまりさんの「猫の種類の話」についても南部先生がくわしく解説。

◎猫はもともと一種類。三毛猫も、シャム猫も、同じ「ドメスティックキャット(イエネコ)」
 親猫と同じ色や模様の猫が生まれるのは、品種改良によってコントロールされているから。
 そういう猫は病気になりやすかったり、寿命が短い。

◎長毛の猫も、短足の猫も突然変異。
 その突然変異をコントロールして品種かのように見せているだけ。
 長毛は、毛根がおかしくなっているから毛が伸びてしまう。
 長毛の猫は野生では生きていけない。

※その話の派生で、羊も品種改良によって毛根がおかしくなっているそうです。
 だから、1年に1度は毛を刈らないと生きていけない生きものになってしまったのです。
 もともとの野生の羊は換毛する機能がありました。

◎ロシアンブルーがロシアの貴族が飼っていたという話も嘘だし、
 ノルウェージャンフォレストは寒くてノルウェーにはいないし、
 その方が売れるから名前がついているだけ


どいさんの「ペットショップにいくまえに」の始まりのお話。
ずっと、ボランティアで動物愛護活動を続けてこられたどいさん。
チラシを配る活動にも加わっていたそうですが
残酷だったりかわいそうな写真を掲載したチラシは
敬遠されがちなことに問題を感じていたそうです。
もっと、手に取りやすくて、だけど伝わるツールが必要だという思いから
「ペットショップにいくまえに」というかわいい冊子を作成されたそうです。
どいさんの作戦は大成功で、この活動はどんどん広まり、
たくさんの人たちを巻き込んで大きな渦になっています。


そして、改めて感じたのは、答えが出なくても、一緒に悩めるって大事ということ。

最後に質問の時間があったのですが、
猫について相談を持ちかけた方がいらっしゃいました。
そのとき、まず最初にお三方とも「うーーーーーん」と
すごく真剣に考えてすぐに言葉を発されなかったのです。
一人一人、いっぴきいっぴきにとっての最良の答えなんて
そう簡単には導きだせない。
その悩まれている姿がとても印象的でした。
専門家の方でも難しいことなのだから、
やっぱり各々の家族のことを考え抜いて後悔のない方向を
自分自身で選び出すしかないんだなと思いました。
もちろん、信用できる先生のお話などを参考にしつつ。

また、ずっとひとりで考え込んでいたことについて
一緒に悩んで考えられること、信用できるという思いのもとで
新しい知識を仕入れられることで、とても気持ちが軽くなりました。

知りたいことをたくさん聞けたトークイベントでした。
たくさんのことを知ると、もっと知りたいことが増えていきますね。

南部先生、どいさん、とりごえさん、ウレシカのお二人、
こんなにすばらしい時間を作ってくださりありがとうございました。

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